【実録】AdSenseでブロック済みなのに「次へ」詐欺広告が表示される怪!HAR解析で判明したすり抜けの真相と「認定バイヤー」の誤解

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AdSenseの「URLブロック」に登録済みのはずの悪質な「次へ」詐欺広告がなぜか再表示!ブラウザの通信ログ(HARファイル)を徹底解析して判明したGoogle広告のすり抜け原因と、AdSenseの「認定バイヤー」の仕組み・ブロック機能の役割、そしてサイト運営者・閲覧者の対策の限界について詳しく解説します。

【執筆・調査クレジット】

  • 記事執筆・構成: Gemini 3.8 Flash (High)
  • 事前調査・通信ログ(HAR)解析: Claude Sonnet 4.6 (thinking)
  • 2つの先端AIモデルによる技術検証と、当サイトで実際に採取した通信ログ(実データ)をもとに作成しています。
  • とはいえAIの回答が「これだ~」と太鼓判をおしてからも、実測した内容と異なる結果を突きつけると何度も修正してました。この作業を繰り返して修正していますが、まだ間違いがあるかもしれないのでご了承ください。

今回の記事は以下の記事の第2弾です。

【実録】なぜAdSenseに「サポート詐欺広告」が出るのか?悪質広告がGoogleの審査をすり抜ける仕組みとブロック対策
Webサイトを運営していると、ある日突然、読者から「お前のサイトに変なウイルス警告が出たぞ!」と言われたり、自分自身でサイトを閲覧しているときに突然「ピーッ!」と警告音が鳴って「パソコンがウイルスに感染しました」という画面(いわゆるサポート…
  1. はじめに:ブログに突如現れた「次へ」だけの怪しい広告
  2. ブロックしたはずなのに!管理画面の衝撃事実
  3. 通信ログ(HARファイル)解析で見えた技術的真相
    1. 広告クリックURLの基本知識:Googleには「2つの計測サーバー」がある
    2. 判明した「次へ」詐欺広告の配信データ
    3. なぜブロックをすり抜けて表示されたのか?
  4. 【疑問検証】Claude Sonnet 4.6 (thinking) が言った「認定バイヤーは関係ない」は本当か?
    1. 実データで比較!「Google広告直入稿」vs「認定バイヤー経由」の違い
      1. パターンA:Google広告直入稿(今回の「次へ」詐欺広告の実例)
      2. パターンB:認定バイヤー / Ad Manager経由(当サイトで採取した車メーカー広告の実例)
    2. 結論:AIの回答は「技術的に完全に正しかった」
  5. 徹底解説:「認定バイヤーのブロック」と「URLのブロック」の違い
    1. 1. 2つのブロック機能の比較
    2. 2. 「URLのブロック」は認定バイヤー経由の広告にも適用されるのか?
    3. だからこそ、今回の事象は「Google側のシステム問題」である
  6. 結論:サイト所有者や閲覧者には対策のしようがない現実
    1. サイト所有者の限界
      1. サイト所有者が「認定バイヤー」について検討できること
        1. 【広告レビューセンターを使う手順】
    2. 閲覧者(読者)の限界
    3. Google側が根本対応するしかない
  7. 私たちに今できる唯一の対抗策:「違反報告」
  8. まとめ
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はじめに:ブログに突如現れた「次へ」だけの怪しい広告

Webサイトやブログを運営していると、頭を悩ませるのが「悪質な広告・詐欺まがいの広告」の存在です。

先日、当ブログの記事を閲覧していたところ、コンテンツの合間に突如として青い背景に「次へ」とだけ書かれた巨大なボタン広告が表示されました。

記事の続きを読むボタンか、あるいはページネーション(次ページへのリンク)と見間違うようなデザインです。
一見して分かる通り、これは記事の読者に「サイトの操作ボタンだと勘違いさせてクリックさせる(誤認誘導)」ことを狙った極めて悪質なクリエイティブ(広告)です。

「またこの手の広告か……」と思い、広告のリンク先URLを確認してブロックしようとした瞬間、私は二度目の衝撃を受けることになりました。


ブロックしたはずなのに!管理画面の衝撃事実

広告のリンク先を調査したところ、転送先は海外の不審なドメイン(仮に 某海外不審ドメイン(*.рф) とします)でした。

実は、このドメインからの広告は以前にも見かけたことがあり、すでにGoogle AdSenseの管理画面で「URLのブロック」に登録していたのです。

「念のため、ちゃんとブロックできているか?」とAdSenseの管理画面を開き、ブロックコントロールを確認してみました。

画面の通り、Punycode形式でもキリル文字表記でも、ステータスは間違いなく「ブロック済み」のスイッチがオン(青色)になっています。

補足説明
上段:「Punycode(プニコード)」形式、下段:「通常のキリル文字」形式になっていて表示形式が違うだけで同じ文字を表しています。
Punycode:インターネットの基盤技術(DNS)は長年、アルファベット(ASCII文字)しか扱えませんでした。そのため、日本語やロシア語などの非ASCII文字を含むドメイン名をDNSで処理できるように変換する仕組みが「Punycode」です。
キリル文字:スラブ諸語(ロシア語、ウクライナ語、ブルガリア語、セルビア語など)をはじめ、ユーラシア大陸の多くの言語で使用されている表音文字(アルファベット)の体系です。

それなのに、なぜ今まさに私のサイトにその広告が表示されているのでしょうか?

「ブロック登録が効いていないのか?」
「広告主がURLを偽装してすり抜けたのか?」

疑問を解明するため、ブラウザの通信ログ(HARファイル)を採取し、裏側の通信データを技術的に解析してみることにしました。

Harファイル徹底解説!
Webブラウザでサーバーとの通信内容を確認するには、開発者ツールの「ネットワーク」タブが便利です。しかし、リアルタイムでの確認は情報量が多く、じっくり分析するには効率が悪いことも。 そんなときに役立つのが HARファイル(HTTP Arch…

通信ログ(HARファイル)解析で見えた技術的真相

ブラウザの開発者ツールで記録したHARファイル(ネットワーク通信の全記録)を解析したところ、広告配信チェーンの詳細が明らかになりました。

広告クリックURLの基本知識:Googleには「2つの計測サーバー」がある

Googleの広告をクリックした際、直接広告主のサイトに飛ぶのではなく、一度Googleのクリック計測・転送サーバーを経由します。実はここには配信ルートによって全く異なる2種類のエンドポイントが存在します。

計測サーバーURL主な配信ルート対象となる広告主
googleadservices.com/pagead/aclkGoogle広告(Google Ads)直入稿中小企業・個人、または自らGoogle広告アカウントを開設した悪質広告主
ad.doubleclick.net/pcs/clickGoogle Ad Manager / 認定バイヤー大手ブランド企業(自動車・家電等)、外部DSP

今回の「次へ」詐欺広告は、前者の googleadservices.com/pagead/aclk 経由で配信されていました。
(※aclk は Ad Click の略で、クリック課金の計上と不正クリック判定を行い、パラメータ内の adurl へリダイレクトするサーバーです)

判明した「次へ」詐欺広告の配信データ

項目解析結果(要約)
配信エンドポイントgoogleads.g.doubleclick.net/pagead/ads
HTTPステータス200 OK
クリック計測URLwww.googleadservices.com/pagead/aclk
配信パラメータgad_source=5(Google広告 GDN経由)
キャンペーンID24231988xxx(一部マスク)
広告主URL (durl)https://某海外不審ドメイン/?gad_source=5&gad_campaignid=24231988xxx…

なぜブロックをすり抜けて表示されたのか?

解析の結果、以下の決定的な事実が明らかになりました。

  1. Googleの正規レスポンス内に直書きされていた
    JavaScriptによる後からのURL改ざん等ではなく、Googleの広告配信サーバー(googleads.g.doubleclick.net)が返したレスポンスの中に、最初からブロック済みURLが adurl として直接埋め込まれていました。
  2. gad_source=5 によるGoogle広告からの直接配信
    この広告は、広告主がGoogle広告(Google Ads)に直接キャンペーンを入稿し、Googleディスプレイネットワーク(GDN)経由で配信されたものでした。

つまり、「AdSenseのブロックコントロールでURLを登録していたにもかかわらず、Googleの配信サーバー側でブロックフィルタが完全に適用されずに配信されてしまった」ということです。


【疑問検証】Claude Sonnet 4.6 (thinking) が言った「認定バイヤーは関係ない」は本当か?

この件を調査する中で、ひとつの疑問が浮かびました。

「AdSenseのブロックコントロールには『認定バイヤー』という設定項目がある。もしかして、今回の詐欺広告は特定の認定バイヤー(悪質な外部の広告配信会社)から流れてきたのではないか?」

事前にClaude(Sonnet 4.6)に意見を求めたところ、「今回の件には認定バイヤーは関与していません」という回答が返ってきました。

果たしてこのAIの回答は本当だったのでしょうか? それともAIの勘違いだったのでしょうか?

実データで比較!「Google広告直入稿」vs「認定バイヤー経由」の違い

実は、当サイトに配信された別の正規広告(サイドバーに表示されていた日産アリアのバナー広告)のクリックURLを調べてみたところ、認定バイヤー・Ad Manager経由の「本物の実例データ」を確認することができました。

両者を比較すると、その違いは一目瞭然です。

パターンA:Google広告直入稿(今回の「次へ」詐欺広告の実例)

  • クリックURL: https://www.googleadservices.com/pagead/aclk?…
  • 含まれる主なパラメータ:
    • gad_source=5(Google広告のGDN配信識別子)
    • gad_campaignid=24231988xxx(Google広告のキャンペーンID)
    • gclid=…(Google Click Identifier)
    • adurl=…(最終遷移先LP)

パターンB:認定バイヤー / Ad Manager経由(当サイトで採取した車メーカー広告の実例)

  • クリックURL: https://ad.doubleclick.net/pcs/click?…
  • 含まれる主なパラメータ:
    • pcs(Publisher Creative Services:Ad Managerのリッチクリエイティブ配信サービス)
    • dim=300×250(広告枠のサイズ)
    • crd=aHR0***************anA
      (Base64で暗号化された転送先ドメイン:https://車メーカー.co.jp)
    • nx=114&ny=69(ボット判定用のマウスクリック座標)
    • xai / sai(暗号化されたオークション入札・配信枠のペイロード)
    • adurl=…scadid=ADSYA_7G_DV…(※「DV」はGoogle最上位DSPであるDisplay & Video 360の略記)

補足
この広告の認定バイヤーをAdsenseのブロックコントロールの認定バイヤーで探そうとしたが、Geminiがいろいろ教えてくれた手掛かりでは検索できなかった。

結論:AIの回答は「技術的に完全に正しかった」

このように、認定バイヤー(外部DSP)やGoogle Ad Managerのオークションを経由した広告であれば、ad.doubleclick.net/pcs/click を通り、xai や sai、crd といったDoubleClick特有の暗号化パラメータが付与されます。

しかし、今回の「次へ」詐欺広告にはそうした要素が一切なく、完全にGoogle広告固有のパラメータ(pagead/aclk、gad_source=5、gclid、Google広告キャンペーンID)だけで構成されていました。

つまり、この「次へ」詐欺広告は外部の認定バイヤー経由ではなく、悪質な広告主がGoogle広告アカウントを直接開設し、クレジットカード等を登録して直接出稿したキャンペーンだったのです。

したがって、「認定バイヤーは無関係である」というClaudeの回答は技術的に正確でした。


徹底解説:「認定バイヤーのブロック」と「URLのブロック」の違い

ここで、AdSense管理画面にある2つの主要なブロック機能の違いと関係性を整理しておきましょう。

1. 2つのブロック機能の比較

項目広告主の URL のブロック認定バイヤーのブロック
ブロックする対象広告のリンク先URL(ドメイン)広告を配信する事業者(外部DSP)
対象の広告ソースGoogle広告 + 認定バイヤー(すべて)認定バイヤー(外部DSP)のみ
ブロックの単位特定のWebサイト単位(例: example.com)配信事業者単位(例: 特定のDSP企業丸ごと)
主な使用目的特定の詐欺サイトや競合他社を排除したいとき低品質・不快広告ばかり流すDSPを丸ごと遮断したいとき
サイト運営者(私)の収益への影響軽微(特定URLのみを弾くため)大(オークション競争が落ちて収益減のリスク)

ちなみに私のGoogleAdsenseの収益は1日、数円です。

2. 「URLのブロック」は認定バイヤー経由の広告にも適用されるのか?

結論:はい、認定バイヤー経由の広告にも適用されます。

Google AdSenseの公式仕様では、「広告主の URL のブロック」に登録したURLは、Google広告から配信される広告だけでなく、認定バイヤー(外部DSP)から配信される広告に対しても一括して適用されます。

オークションの際、認定バイヤー側が入札データ(Bid Response)で返してきたリンク先URL(Click-through URL)がチェックされ、サイト運営者がブロック登録しているURLと一致すれば自動的に除外される仕組みになっています。

だからこそ、今回の事象は「Google側のシステム問題」である

「URLのブロック」は、Google広告だろうが認定バイヤーだろうが、本来すべての配信網で防がなければならない最優先の防壁です。

それにもかかわらず、今回ブロック登録済みドメインが表示されてしまったということは:

  • 外部DSP(認定バイヤー)のせいではない
  • サイト運営者の設定ミスでもない
  • Googleの配信サーバー網における設定同期のタイムラグ、キャッシュ、あるいはGDN配信におけるフィルタリング漏れという「プラットフォーム側のシステム的問題」

であることが技術的・論理的に証明されたことになります。


結論:サイト所有者や閲覧者には対策のしようがない現実

今回の検証を通じて浮き彫りになったのは、「このような誤認誘導詐欺広告に対して、個々のサイト所有者や閲覧者が取れる根本的な対策は存在しない」という厳しい現実です。

サイト所有者の限界

  • URLブロックの無力化: 正しくブロック登録していても、配信サーバーの同期ラグやすり抜けで表示されてしまう。
  • アカウントの使い捨て: 悪質な広告主はアカウントが停止されても、別のGoogle広告アカウントや別ドメイン、新規キャンペーンを次々と量産して出稿してくる。

サイト所有者が「認定バイヤー」について検討できること

以下の方法で、ブロックしたい広告の認定バイヤーを探すことができます。

【広告レビューセンターを使う手順】
  1. AdSense管理画面の左メニューから [ブランド保護] > [コンテンツ] > [広告レビュー センター] を開きます。
  2. 最近サイトに配信された広告の一覧が表示されるので、ブロックしたい広告をクリックします。
  3. 画面の右側に詳細パネルが開き、そこに 「ネットワーク」 または 「認定バイヤー」 という項目が表示されます。
  4. そこに表示された名称をそのままコピーし、[認定バイヤーを管理] の検索窓に貼り付ければ確実にヒットします。
  5. その「認定バイヤー」から配信されているものがすべて悪質かどうかわからないのでブロックする際は、注意が必要です。

閲覧者(読者)の限界

  • 巧妙な擬態: 「次へ」とだけ書かれた青いボタンは、ブログの正規パーツ(次のページへ進むボタン等)と見分けがつかない。
  • クリックした瞬間に不審な詐欺サイトや不正な拡張機能のインストール画面、フィッシングページ等へ飛ばされてしまう。

Google側が根本対応するしかない

この問題の根本原因は、「誰でも広告を出稿できてしまうGoogle広告の審査の甘さ」「AdSenseのブロック設定が確実に全配信サーバーへ即時反映されないインフラ」にあります。

Googleには以下の抜本的な対策が強く求められます。

  1. 「次へ」「ダウンロード」等のみを配置した誤認誘導クリエイティブ(公告)の自動検出・一発却下
  2. Google広告のアカウント開設時における本人確認・支払い審査の厳格化
  3. AdSenseのブロックコントロール設定が、GDNを含む全配信網へ即時・確実に同期されるインフラの改修

私たちに今できる唯一の対抗策:「違反報告」

サイト所有者・閲覧者側でシステム的に防ぐ手立てがない現状において、私たちが取れる唯一の現実的な対抗策は「Googleへの直接的な違反通報」です。

  1. 広告の右上の「×」または「i」マーク(AdChoicesアイコン)をクリック
  2. 「この広告の表示を停止」または「広告を報告」を選択
  3. 誤解を招く広告・詐欺的な広告としてGoogleに報告する

サイト運営者であれば、Googleの「不適切な広告の報告フォーム」から、該当の広告URLやキャンペーンID(開発者ツール等で取得できる場合)を添えて直接報告することで、悪質なGoogle広告アカウント自体の凍結を促すことができます。


まとめ

今回の調査結果をまとめます。

  • 「次へ」広告は、ユーザーの誤認クリックを狙った悪質な詐欺広告である。
  • Googleの広告クリックURLには pagead/aclk(Google広告直入稿)と ad.doubleclick.net/pcs/click(認定バイヤー・Ad Manager)の2系統が存在する。
  • 今回の詐欺広告は pagead/aclk かつ gad_source=5 であり、認定バイヤー特有のパラメータ(pcs、xai、sai 等)は一切含まれていなかったため、Claudeの回答通り「認定バイヤーは無関係」であった。
  • 「URLのブロック」は認定バイヤーにも適用される仕様であるため、今回すり抜けたのはGoogle側の配信同期やフィルタリングに原因がある。
  • 個人の自衛には限界があり、Googleによる広告審査・配信システムの根本的な改善が不可欠である。

健全なWebサイト運営と読者の安全を守るためにも、プラットフォーム側であるGoogleのさらなる対策強化を期待します。

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