お名前.com VPSからシンVPSへ移行を検討した話

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この記事は約7分で読めます。

長らくお名前.com VPS を使ってきましたが、コストパフォーマンスの観点からシンVPS への乗り換えを検討し始めました。この記事では、プランの比較からAIへの相談、実際のディスク・メモリ改善、そして移行申し込みまでの一連の流れをまとめます。
現在は、移行が完了し、この記事はシンVPS で動いてます。
シンVPS は2026/9/1から値上げなので、その値段書きます。

お名前.comからシンVPSへの完全移行ガイド:Docker・SSL・DNS無停止移行の実践
お名前.com VPSからシンVPSへ、Docker(Nginx/WordPress/Django)環境やLet's Encrypt証明書を安全に移行・事前検証するための実践ガイド。

レンタルサーバーからVPSへ移行したときの様子は以下

お名前ドットコムVPSへ移行への道

2024/4お名前.comのレンタルサーバーからVPSへ移行したときの記録になります。


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プラン比較:お名前.com VPS vs シンVPS

シンVPS のスタンダードプラン(メモリ1GB・ディスク100GB・CPU2コア)は月額1,450円(6か月払い)で、お名前.com VPS とほぼ同等のスペックです。

プランメモリディスクCPU月額(6か月払い)
お名前.com VPS1GB100GB2コア1067円(2026/3/1時点)(注1)
シンVPS スタンダード1GB100GB2コア1,450円
シンVPS 大容量メモリ 1GB1GB30GB1コア710円
シンVPS 大容量メモリ 2GB2GB50GB2コア1,001円

注1)お名前.com、VPS(KVM)1GBプラン(6ヶ月)2026/3/1時点
初期設定費用0円初回料金(6ヶ月払い)6,402円=5,568円(税込)+サービス維持調整費15% 834円(税込)
月額換算1067円(=(5568+834)/6)

大容量メモリプランの検討

メモリ単価で見ると、シンVPSの大容量メモリプランが圧倒的に安いのが魅力です。しかし、次の理由から1GBプランへの移行は見送りました。

  • CPUが2コア→1コアに減り、スワップが増えて不安定になりそう
  • ディスク30GBではおそらく足りない

そこで浮上したのがメモリ2GB・ディスク50GB・CPU2コアのプラン月額1001円(6か月契約)です。ポイントはディスク50GBで運用できるかどうかです。

なおドメインは、以前から使っている■ドメイン取るならお名前.com■のドメインをそのまま契約継続します。


ディスク容量は足りる?Geminiに相談してみた

現状のディスク使用量(2026年5月1日時点)

$ df -h
Filesystem      Size  Used Avail Use% Mounted on
tmpfs            96M  1.8M   94M   2% /run
/dev/vda1        78G   39G   39G  51% /

78GBのディスクに39GB使用中(51%)。これを50GBのプランに移行できるかどうかをGeminiに相談しました。

Geminiの回答:「50GBはすぐに限界が来る可能性が高い」

① 実質的な空き容量の少なさ

単純計算で残り11GBですが、以下を考慮すると余裕はほとんどありません。

  • OSのシステム領域: Ubuntu 26.04自体やアップデート用一時ファイルで数GB消費
  • スワップファイル: メモリ2GBプランでは2〜4GBのスワップ領域が必要
  • ログとキャッシュ: NginxやDockerのログが日々蓄積
  • ファイルシステム予約領域: ext4では管理者用に約2.5GB(50GBの5%)が予約済み

② 移行時のリスク

  • バックアップアーカイブ(tar等)を一時的に置くため、使用量の最大2倍のスペースが必要な局面がある
  • Dockerイメージのビルド中間レイヤーや古いイメージが数GBを圧迫

③ ディスク使用率80%超は危険信号

ディスク使用率が80%を超えると、書き込みパフォーマンスの低下やMySQL/MariaDBのクラッシュ・起動不能のリスクがあります。

Geminiの推奨対策

現在の39GBを精査して20GB程度まで削減できる見込みがなければ、以下を検討してください。

  1. ディスク100GB以上の上位プランを選択する
  2. 画像などの静的コンテンツをオブジェクトストレージへ逃がす
  3. 移行前にスリム化を実行する(詳細は次章)

実践:ディスク容量を39GB → 18GBに削減

Geminiのアドバイスをもとに、以下のコマンドを実行しました。

Step 1:Dockerの不要ファイルを一括削除

未使用のイメージ・停止済みコンテナ・ビルドキャッシュを削除します。現在実行中のコンテナには影響ありません。

sudo docker system prune -a

実行後:

$ df -h
Filesystem      Size  Used Avail Use% Mounted on
tmpfs            96M  1.8M   94M   2% /run
/dev/vda1        78G   19G   59G  25% /

Step 2:未使用Dockerボリュームを削除

どこからも参照されていないボリューム(古いDBデータ等)を削除します。現在起動中のコンテナが使っているボリュームは保護されます。

sudo docker volume prune

実行後:

$ df -h
Filesystem      Size  Used Avail Use% Mounted on
tmpfs            96M  1.8M   94M   2% /run
/dev/vda1        78G   18G   60G  23% /

🎉 39GB → 18GBへの削減に成功! これで50GBプランへの移行に十分な余裕ができました。
(2026/8/29シンVPS で運用している現在、まっさらな状態が立ち上げて、余計なものがなくなったので、さらに減って14Gです。)

Geminiの最終判断:「GO」です。 移行後も「定期的に docker system prune を実行する」という運用ルールにすれば、容量不足に悩まされることはないでしょう。

参考:その他のディスク削減コマンド

# 古いログの削除(7日以前を削除)
sudo journalctl --vacuum-time=7d

# APTパッケージキャッシュの削除
sudo apt clean

おまけ:ディスク調査でメモリも改善した

上記の作業を行った後、メモリ使用量も大幅に改善していることに気づきました。Geminiにその理由を聞いてみました。

実行前後のメモリ比較

実行前:

$ free
               total        used        free      shared  buff/cache   available
Mem:          980124      577704       77700       37880      324720      206196

実行後:

$ free
               total        used        free      shared  buff/cache   available
Mem:          980124      445332      154888       31632      379904      334240

used が 577MB → 445MB(約130MB削減)、available が 206MB → 334MB(約128MB増加) しました。

Geminiの解説:なぜメモリが減ったのか?

理由①:du コマンドが「古いメモリ」を追い出した

du コマンドがディスク上の膨大なファイルをスキャンした際、Linuxカーネルは新しい情報をbuff/cacheに格納しようとしました。メモリが限られた環境では「最近使われていないデータ」を破棄して作業スペースを確保します。結果として、バックグラウンドに眠っていた不要なデータが解放され、usedが減少しました。

理由②:DockerデーモンがメモリをOSに返却した

docker system df などを実行した際、Dockerデーモンが状態を再確認し、一時的に確保していたメモリをOSに返却した可能性があります。

💡 Linuxでは free より available が重要です。 available が増えていれば、システム全体として使える余裕が確実に増えています。

2GBプランへの移行でさらに快適に

現在の1GB環境では、OSとDockerを動かすだけで available が200〜300MBしかなくギリギリの状態です。メモリ2GBプランになれば:

  • 余裕のあるキャッシュ: ブログ表示やコマンドのレスポンスが速くなる
  • スワップの減少: メモリ不足によるディスクへの書き出しが減り、動作が安定する

申し込み〜稼働まで

シンVPSへの申し込みはWebから簡単に行えます。申し込み後のステータス推移は以下のとおりでした。

  • 4:40 申し込み完了、ステータス「構築中」
  • 6:09 まだ「稼働中」ではなかった
  • 6:20 ブラウザを再読み込みしたら「稼働中」に変わっていた

構築完了まで約1時間40分ほどかかりました。(再読み込みで気づいたので、もっと早かったかもしれません。)


次のステップ:具体的な移行作業

お名前.comからシンVPSへの具体的な移行作業については、Zenn本(下書き段階)にまとめています。

お名前.comからシンVPSへの完全移行ガイド:Docker・SSL・DNS無停止移行の実践
お名前.com VPSからシンVPSへ、Docker(Nginx/WordPress/Django)環境やLet's Encrypt証明書を安全に移行・事前検証するための実践ガイド。

まとめ

項目結果
採用プランシンVPS 大容量メモリ2GBプラン(月額730円)
ディスク使用量39GB → 18GB(docker prune で大幅削減)
メモリ available206MB → 334MB(副次的に改善)
構築時間申し込みから約1時間40分で稼働中に

シンVPS はコストパフォーマンスが高く、メモリ2GBプランなら月額1001円(6か月払い)とお得です。ちなみに私は2026年9月1日から値上げ前に36か月払いで申し込み月額690円で契約しました。

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