愛用している日立の全自動洗濯機「白い約束(NW-70C / 2020年9月購入)」で、「洗濯物が偏ってガタガタ揺れる」「すすぎを延々と繰り返す」「フタが開かなくなる」という三重苦のトラブルが発生しました。
「故障?買い替え?」と焦りましたが、まずは自分でできる原因調査や対策を徹底的に実施。
水平調整や排水ホースの見直し、さらには固着してビクともしなかったパルセーター(底の回転羽根)の取り外しまで挑戦しました。
この記事では、同じように日立の洗濯機トラブルで困っている方に向けて、
- エラーでロックされたフタを安全に開ける方法
- 偏り・脱水エラーの原因調査と試した3つの対策
- 固着したパルセーターのネジを外す手順
を分かりやすくまとめました。ぜひ参考にしてみてください!
⚠️ 注意・免責事項
筆者は家電修理の専門家やプロではなく、完全な素人(一般ユーザー)です。
本記事に掲載している分解・調整などの作業は、あくまで個人的なトラブルシューティングの体験記録です。パルセーターの分解などは故障・水漏れのリスクやメーカー保証対象外となる可能性があります。作業を試される際は、必ず安全を最優先にし、自己責任にてお願いいたします。
エラーでフタが開かないときの解除手順
洗濯機が偏りエラーなどで止まると、「鍵マーク(チャイルドロック/ドアロック)」が点滅してフタが開かなくなります。
無理にこじ開けようとすると破損の原因になるため、以下の手順でロックを解除してください。
【フタを開ける手順】
① エラー停止後、そのまま1分ほど待つ
② 「鍵マーク」が【点滅】から【点灯】に変わるのを確認する
③ 電源「切」ボタンを押す(点灯中ならボタンを受け付けます)
④ 再び電源「入」ボタンを押す
⑤ 数秒〜十数秒で鍵マークが消灯し、フタが開けられるようになります
POINT
鍵マークが激しく点滅している間は、安全装置が働いてボタン操作を受け付けない仕様になっています。「点滅から点灯に変わるまで待つ」のが最大のポイントです。
いろいろ調べるとき以下の方法もあるようです。
洗濯機の蓋を開けたまま動かす 蓋ロックの仕組み 日立白い約束の場合
今回発生した洗濯機の異常症状
今回発生した症状は以下の3点です。
- すすぎを何度も繰り返して終わらない
すすぎ終了後に脱水へ移る際、洗濯物の偏りを検知すると、自動で水を給水して偏りをほぐそうとする安全機能(注水すすぎ)が働いてしまい、無限ループに陥りました。 - 脱水に入るとガタガタ激しく揺れてエラー停止
給水を止めて脱水に進めようとしても、回転が始まるとすぐに激しい振動とともに停止。 - 空運転だと正常なのに、洗濯物を入れると偏る
洗濯物をすべて取り出して「脱水1分」の空運転をすると、全く問題なくスムーズに回転。しかし、洗濯物を少入れると偏ってエラーになります。
脱水時の回転初期に「カラカラカラ…」と音がしていたため、内部の噛み合わせや排水不良、あるいはパルセーター下の異物を疑いました。
原因究明のために試した3つの対策
取扱説明書や据付手順書を確認しながら、怪しい箇所を順番に対策していきました。
参考リンク:
対策①:本体の水平を調整する(効果:×)
洗濯機の傾きは脱水時の偏りエラーの典型例です。
本体上部にある水準器や据付手順書を確認し、後ろ脚の下に段ボールを挟んで簡易的に水平を取り直しました。本当は、ちゃんとしたもの↓を使ったほうがいい。
【結果】
水平を出しても偏りエラーは改善せず。今回の根本原因ではありませんでした。
対策②:排水ホースの取り回し改善(効果:× 直接原因ではないが要改善)
据付手順書には「排水ホースの高さは15cm以下にし、排水口を詰まったままにしない
「すすぎ」の点滅または、「水量」「すすぎ」「脱水」の点滅が表示される場合があります。」と記載があります。
我が家の設置状況を確認したところ、洗濯機から出た排水ホースが山なり(上に行ってから下がる形)になり、さらに手前からに棚があり棚に押されて写真よりもっと90度近く曲がっていました。

これでは水がスムーズに排水されず、槽内に残った水の重みで脱水バランスが崩れる可能性があります。
そこで、洗濯機を少し動かして横の隙間を広げ、ホースを低く寝かせて棚と並行になるよう取り回しを変更しました。

排水エルボを検討してもいいかもしれません。
【結果】
排水効率は格段に良くなりましたが、依然として洗濯物の偏りエラーは発生。直接の原因ではありませんでした(ただしホースの寿命や排水エラー予防には必須の改善です)。

対策③:手造りモード&手動脱水による暫定運用(効果:〇)
洗濯ができないと困るため、以下のステップで最後まで洗濯を完了する方法を見つけました。ガタガタと激しく揺れた後にエラーで停止する現象が頻繁に起こると悪影響がありそうなので、その対策が主な目的です。
- 手造りモードで脱水を「なし(全消灯)」にしてスタート
すすぎ完了のタイミングで一旦ストップさせます。 - 洗濯物を手で絞って軽くする
水を含んで重くなった洗濯物を手で絞ります。 - 洗濯槽の外周に沿って均等に(ドーナツ状に)配置する
偏りが出ないよう、手作業でバランスよく広げて配置します。(それでもダメな場合は、重たいものを取り除き再トライ。原因になっているものは手絞りのみにする。) - 「脱水1分」の最短コースでスタート
この方法をとることで、エラーで止まることなく脱水まで回し切ることができました。
手間はかかりますが・・・
固着したパルセーターネジの外し方
「底のパルセーター(回転羽根)の裏にヘアピンや硬貨が挟まっているのでは?」と考え、パルセーターを外して確認することにしました。
しかし、中央のネジが洗剤カスやサビで完全に固着し、普通のドライバーではビクともしません。
無理に回すとネジ山をナメて(潰して)完全に詰んでしまうため、慎重に攻略しました。
準備する工具:ダイソーで買える「潤滑防錆スプレー」
ダイソーの工具・車用品コーナーにある「潤滑防錆スプレー」(税込220円)が非常に役立ちます。KURE 5-56と同じ浸透潤滑の役割を果たしてくれます。
⚠️ 注意:グリーススプレーやシリコンスプレーは絶対NG!
- × グリーススプレー:粘り気が強い油なので、固着したネジのミクロな隙間には入っていきません。
- × シリコンスプレー:滑りは良くなりますが、錆や汚れを緩める浸透性はありません。
- ◎ 潤滑防錆スプレー:サラサラした高い浸透力があり、錆や汚れの隙間に染み込んでネジを緩めてくれます。
KURE 5-56や「潤滑防錆スプレー」、また、後述のお湯も、プラスチック製の部品などに長期的には悪影響があるかもしれないのでご注意ください。
ドライバーのサイズは必ず「No.3(3番)」を用意!
パルセーターのネジは、家庭用で一般的なNo.2(2番)ではなく、一回り大きい「No.3(3番)」のプラスドライバーが使われています。
| 番号(番手) | 軸の太さ目安 | 適合ネジ径 | 主な用途 | 洗濯機への適合 |
|---|---|---|---|---|
| No.1 | 約5mm | 2.0〜2.6mm | 精密機器、おもちゃ | × 小さすぎる |
| No.2 | 約6mm | 3.0〜5.0mm | 家具の組立、ドアノブ(家庭用標準) | × ナメる原因! |
| No.3 | 約8mm | 6.0〜8.0mm | 大型機械、車・バイク | ◎ パルセーター用 |
CAUTION
No.2ドライバーで力任せに回すと、高確率でネジ頭が潰れて回せなくなります。必ず「No.3」サイズのドライバー(できれば叩ける貫通ドライバー)をご用意ください。
洗濯機を傷めないための3つの注意点
潤滑スプレーを使う際は、プラスチックやゴム部品の劣化を防ぐため以下の3点を守りましょう。
- 細いノズルでネジ頭の隙間だけにピンポイント噴射(周りに吹き散らさない)
- 周囲に付着した油はティッシュですぐに拭き取る
- 作業完了後、中性洗剤と水で洗い流す(油分を残さない)
また、電動工具を使う場合は、ビットが滑って洗濯槽の底や側面を傷つけないよう、両手でしっかりと垂直にホールドしてください。
固着ネジを緩める実践5ステップ
【ステップ1】50度前後のぬるま湯をネジにかける
長年蓄積して固まった「粉末洗剤カス」や「柔軟剤の結晶」をお湯で溶かします。
熱湯はプラスチックパーツを変形させる恐れがあるため、50℃前後のぬるま湯をネジ周辺にゆっくりかけ、数分置いたあと水分をティッシュでしっかり拭き取ります。
【ステップ2】スプレーをピンポイント塗布
付属の細ノズルを使い、ネジ頭の隙間にダイソーの潤滑防錆スプレー(クレ556)をシュッと吹き付けます。
【ステップ3】15〜30分しっかり放置
すぐには回りません。オイルがネジ奥のサビや隙間にジワジワ染み込むまで、しっかり時間を置いて待ちます。
【ステップ4】ショックを与える(貫通ドライバー)
No.3の貫通ドライバーをネジに垂直にしっかりハメて、柄の後ろをハンマーで「コン、コン!」と軽く叩き、振動でネジの固着をほぐします。
【ステップ5】全体重をかけて左(反時計回り)に回す
ドライバーを押し込む力「8」:回す力「2」の意識で、上から全体重を垂直に乗せながら、ゆっくりジワリと左に回します。
この手順を踏むことで、「パキッ」と固着が解け、無事にネジを外すことができました!
パルセーターを外した結果
パルセーターを持ち上げて裏側や洗濯槽の底を確認したところ……
ヘアピンや硬貨などの異物の挟まりや、部品の破損はありませんでした。
そのため、脱水時のカラカラ音や偏りエラーの直接的な原因究明には至りませんでした。
ただ、パルセーターの裏側や槽の底には長年の洗剤カスや黒カビがびっしり溜まっていて、単純にもの凄く汚い状態でした……!
せっかく外したので、お風呂用洗剤と使い古した歯ブラシを使って徹底的にゴシゴシ洗い、ピカピカに掃除しました。
(普段のお手入れでは絶対に手が届かない場所なので、綺麗に掃除できただけでも外した価値は十分にありました!)

5. まとめと今後の対策
今回の調査結果をまとめます。
| 点検項目 | 実施したこと | 結果 |
|---|---|---|
| フタのロック解除 | 待機(点灯)→電源切→電源入 | 〇 すぐに開けられる手順確立 |
| 水平調整 | 脚下の高さ調整 | × 偏りエラーは改善せず |
| 排水ホース | 立ち上がりを寝かせて低位置化 | × 直接原因ではないが排水改善 |
| パルセーター点検 | ぬるま湯+100均スプレー+No.3工具で分解 | △ 異物破損なし(裏側が汚いので徹底掃除!) |
| 脱水の運用方法 | 手造りコース+手絞り+ドーナツ配置 | 〇 エラー回避して脱水完了可能 |
偏りの真の原因は「洗濯物の種類(ズボンなど)」?
パルセーターや据付に異常がないことから、「部品の経年劣化、故障」が疑われます。
しかし、すすぎまでは問題なく動くので、あとはかたよりをなんとかできればいいのですが。
均等に配置しても最初のほうの機能でバランスよく配置するための回転しては止まりという動作が逆にかたよりの原因になっています。この機能を飛ばしてそのまま回転してくれればいいのですが、そういうわけにもいかず。ここが難点です。
しばらくは「手造りモードでの手動脱水」と「衣類の組み合わせ・配置の工夫」で様子を見つつ、改善方法を模索してる最中です。
症状としては、こちら↓と近いが、この部品交換は私には不可能なので、別の方法を検討中。
日立 洗濯機 『白い約束』NW-7MY すすぎできない! クラッチ不良交換・分解・故障修理。
同じトラブルでお困りの方へ
- フタが開かない時は焦らず「鍵マーク点灯」を待ってから電源リセット!
- パルセーターを外す時は、必ず「No.3ドライバー」と「浸透性の潤滑防錆スプレー」を使うこと!
- 脱水できない時は、洗濯物を間引くか、手絞りして外周ドーナツ配置を試してみてください。
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