70年代日本映画おすすめ1!角川映画編!実は名作ぞろいの日本映画黄金期だった!

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紹介する映画は「戦国自衛隊」(1979)「野性の証明」(1978)「復活の日」(1980)「人間の証明」(1977)です。
人、モノ、金が映画に大量に投入されうまくいかされていた時代。
CGが出てきてからはCG頼みで非効率な大量のエキストラ導入や大型ロケの実施なんてもうやらないでしょう。
70年代作品には手作りだからこそ伝わる魅力があります。
ストーリーもワクワクする設定と練りこまれた優れた脚本、エンターテインメント性では1番いい作品が作られた時代です。
80年代のバブル期は、お金はあったけど角川映画の衰退とビデオの普及などで、これといった作品が出てこなかった。
その後はCG全盛。
CGがなかったからこそ工夫して泥臭く非現実世界を表現していた。
CG頼みだと味気なくって逆にうまく表現できていないと思うんです。

そんな黄金期70年代を代表する角川映画のおすすめです。
ネタバレしなように紹介してます。

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戦国自衛隊(1979)

1979年の日本映画。主演:千葉真一、監督:斎藤光正、製作:角川春樹事務所、139分。
自衛隊が戦国時代にタイムスリップするはなし。

設定だけで勝負ありの映画。70年代大型映画の魅力、大量のエキストラやロケがふんだんに実施されています。
テレビドラマ「俺たちの旅」の関係者も制作にかかわっていたため、このドラマが作り出していた70年代独特の青春ものの雰囲気が作品全般に漂っているのが、またいいです。
ひとつ難点があるとしたらアクション監督に千葉真一を起用したことで当時はやっていたJAC(ジャパンアクションクラブ)のアクションシーンが妙に浮いていたのが残念でした。


2005年に戦国自衛隊のリメイク的な「戦国自衛隊1549」が作られました。
ちょっと調べると東宝の作品紹介ページ
本物の自衛隊装備に加えて、総計3,000人のエキストラおよび総馬数500頭の馬を動員。最新のCG技術によるエフェクト処理を加えて、壮大な合戦シーンを再現する。”って書いてありました。
総製作費15億円
戦国自衛隊(1979)のほうは”角川は自宅を抵当に入れ銀行から融資してもらい、製作費11億5000万円を捻出した”ってWikipediaに書いてありました。
冒頭で私が指摘した70年代は人、もの、金かかってるからすごいとしていった内容を真っ向否定される内容です。
「自宅を抵当に入れて作った金だから気合が違う」と否定したいところですが、まあ受け止めましょう。
しかし出来上がった映画「戦国自衛隊1549」から、お金かけたぶんのスケール感があったかというと、すいません。映画見たんですけどスケール感うんぬんよりも何も記憶に残ってません。
そういえば80年代も製作費何億円とか製作費を大々的に宣伝してる映画があったと思います。「敦煌」(1988)とか確かにお金がかかってる感じはしたけど内容は、ちょっとという感じでした。
となるとやはり冒頭の文章は矛盾が生じるので「人、モノ、金が大量に投下され、うまく生かしていた時代」と訂正しておきます。とにかく70年代作品には”大作”という言葉がしっくりくる作品が多かったです。

ところで現代の軍隊が過去にタイムスリップっていう設定は面白いと思うんですが意外に、この手の作品は少ない。思いつくのは原子力空母”ニミッツ”が1941年の真珠湾攻撃直前へとタイムスリップする「ファイナル・カウントダウン」(1980米)ぐらいか。こちらは戦国自衛隊みたいにグイグイ歴史に関わっていく感じではなくサスペンス色の強い作品です。まあまあのできです。

野性の証明(1978)

1978年の日本映画。監督: 佐藤純彌 原作: 森村 誠一 製作:角川春樹事務所 出演:高倉健、薬師丸ひろ子、中野良子。143分
元自衛隊特殊部隊員が、ひょんなことから関わってしまった事件の被害者たちを助ける話。

自衛隊の特殊部隊員が主役の映画っていうだけでワクワクします。アメリカと違って日本では自衛隊員を主役に持ってくる映画は作りにくい環境なんでしょう。アメリカなんて元海兵隊員やグリーンベレーが暴れまわってる映画ばかりです。そういった面でも特異な作品です。

冒頭の特殊部隊の活躍場面から、オープニングクレジットの裏で繰り広げられる過酷な訓練。そして唐突に起きる惨劇。ぐいぐい引き込まれます。戦う相手もやくざから自衛隊まで、どんどんスケールアップしていきます。ワクワクする設定がいろいろ盛り込まれているんですが。薬師丸ひろ子の予知能力は、ちょっとやりすぎではって思いました。でも高倉健も薬師丸ひろ子もよかったです。主題歌の「戦士の休息」もたまりません。最近薬師丸ひろ子が歌ってます。薬師丸ひろ子の公式Youtube名曲ぞろいです。

映画のラストはなんていうか70年代だなーって、なんというか70年代特有の鑑賞後の感じがあります。原因はラストに流れる音楽にあるんだろうなと思います。音楽担当の大野雄二は「ルパン三世 カリオストロの城」(1979)、「犬神家の一族」(1976)、「人間の証明」(1977)もやってます。このひとだけでなく大体70年代の映画音楽によって映画の最後は、やるせなく寂しい同じような感覚に見舞われます。それがまたいいんですが。

復活の日(1980)

1980年の日本映画。監督: 深作欣二 原作: 小松左京 撮影:木村大作 製作:角川春樹事務所 出演:草刈正雄、千葉真一、渡瀬恒彦。156分
米ソ冷戦時、細菌兵器が流出するはなし。

最近のコロナ禍で改めて注目されてます。局所的な危機ではなく全世界を巻き込んだスケールの大きなはなしで舞台もヨーローッパから始まって日本、南極、アメリカと世界中を舞台に話が進みます。小松左京ものは想定される事態をうまく織り込むのでリアリティがあって面白いです。なおかつスケールが大きいはなしに発展していくところが魅力と思います。潜水艦が出てきたり核が出てきたりと違和感なく話がスケールアップしていきます。深作欣二監督もエンターテインメントに優れた監督で「仁義なき戦い」(1973)は傑作です。
撮影の木村大作は「八甲田山」や「劒岳 点の記」を撮影した人で本作でも美しい映像がたくさん出てき作品の風格を上げてます。

人間の証明(1977)

1980年の日本映画。監督 佐藤純彌 製作:角川春樹事務所 出演者 松田優作、岡田茉莉子、ジョージ・ケネディ。133分
ある殺人事件に隠された悲しい過去があばかれる物語。

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