長らくお名前.com VPS
を使ってきましたが、コストパフォーマンスの観点からシンVPS
への乗り換えを検討し始めました。この記事では、プランの比較からAIへの相談、実際のディスク・メモリ改善、そして移行申し込みまでの一連の流れをまとめます。
現在は、移行が完了し、この記事はシンVPS
で動いてます。
シンVPS
は2026/9/1から値上げなので、その値段書きます。

レンタルサーバーからVPSへ移行したときの様子は以下

2024/4お名前.comのレンタルサーバーからVPSへ移行したときの記録になります。
プラン比較:お名前.com VPS vs シンVPS
シンVPS
のスタンダードプラン(メモリ1GB・ディスク100GB・CPU2コア)は月額1,450円(6か月払い)で、お名前.com VPS
とほぼ同等のスペックです。
| プラン | メモリ | ディスク | CPU | 月額(6か月払い) |
|---|---|---|---|---|
| お名前.com VPS | 1GB | 100GB | 2コア | 1067円(2026/3/1時点)(注1) |
| シンVPS スタンダード | 1GB | 100GB | 2コア | 1,450円 |
| シンVPS 大容量メモリ 1GB | 1GB | 30GB | 1コア | 710円 |
| シンVPS 大容量メモリ 2GB | 2GB | 50GB | 2コア | 1,001円 |
注1)お名前.com、VPS(KVM)1GBプラン(6ヶ月)2026/3/1時点
初期設定費用0円初回料金(6ヶ月払い)6,402円=5,568円(税込)+サービス維持調整費15% 834円(税込)
月額換算1067円(=(5568+834)/6)
大容量メモリプランの検討
メモリ単価で見ると、シンVPSの大容量メモリプランが圧倒的に安いのが魅力です。しかし、次の理由から1GBプランへの移行は見送りました。
- CPUが2コア→1コアに減り、スワップが増えて不安定になりそう
- ディスク30GBではおそらく足りない
そこで浮上したのがメモリ2GB・ディスク50GB・CPU2コアのプラン月額1001円(6か月契約)です。ポイントはディスク50GBで運用できるかどうかです。
なおドメインは、以前から使っている■ドメイン取るならお名前.com■
のドメインをそのまま契約継続します。
ディスク容量は足りる?Geminiに相談してみた
現状のディスク使用量(2026年5月1日時点)
$ df -h
Filesystem Size Used Avail Use% Mounted on
tmpfs 96M 1.8M 94M 2% /run
/dev/vda1 78G 39G 39G 51% /
78GBのディスクに39GB使用中(51%)。これを50GBのプランに移行できるかどうかをGeminiに相談しました。
Geminiの回答:「50GBはすぐに限界が来る可能性が高い」
① 実質的な空き容量の少なさ
単純計算で残り11GBですが、以下を考慮すると余裕はほとんどありません。
- OSのシステム領域: Ubuntu 26.04自体やアップデート用一時ファイルで数GB消費
- スワップファイル: メモリ2GBプランでは2〜4GBのスワップ領域が必要
- ログとキャッシュ: NginxやDockerのログが日々蓄積
- ファイルシステム予約領域: ext4では管理者用に約2.5GB(50GBの5%)が予約済み
② 移行時のリスク
- バックアップアーカイブ(tar等)を一時的に置くため、使用量の最大2倍のスペースが必要な局面がある
- Dockerイメージのビルド中間レイヤーや古いイメージが数GBを圧迫
③ ディスク使用率80%超は危険信号
ディスク使用率が80%を超えると、書き込みパフォーマンスの低下やMySQL/MariaDBのクラッシュ・起動不能のリスクがあります。
Geminiの推奨対策
現在の39GBを精査して20GB程度まで削減できる見込みがなければ、以下を検討してください。
- ディスク100GB以上の上位プランを選択する
- 画像などの静的コンテンツをオブジェクトストレージへ逃がす
- 移行前にスリム化を実行する(詳細は次章)
実践:ディスク容量を39GB → 18GBに削減
Geminiのアドバイスをもとに、以下のコマンドを実行しました。
Step 1:Dockerの不要ファイルを一括削除
未使用のイメージ・停止済みコンテナ・ビルドキャッシュを削除します。現在実行中のコンテナには影響ありません。
sudo docker system prune -a
実行後:
$ df -h
Filesystem Size Used Avail Use% Mounted on
tmpfs 96M 1.8M 94M 2% /run
/dev/vda1 78G 19G 59G 25% /
Step 2:未使用Dockerボリュームを削除
どこからも参照されていないボリューム(古いDBデータ等)を削除します。現在起動中のコンテナが使っているボリュームは保護されます。
sudo docker volume prune
実行後:
$ df -h
Filesystem Size Used Avail Use% Mounted on
tmpfs 96M 1.8M 94M 2% /run
/dev/vda1 78G 18G 60G 23% /
🎉 39GB → 18GBへの削減に成功! これで50GBプランへの移行に十分な余裕ができました。
(2026/8/29シンVPS
で運用している現在、まっさらな状態が立ち上げて、余計なものがなくなったので、さらに減って14Gです。)
Geminiの最終判断:「GO」です。 移行後も「定期的に
docker system pruneを実行する」という運用ルールにすれば、容量不足に悩まされることはないでしょう。
参考:その他のディスク削減コマンド
# 古いログの削除(7日以前を削除)
sudo journalctl --vacuum-time=7d
# APTパッケージキャッシュの削除
sudo apt clean
おまけ:ディスク調査でメモリも改善した
上記の作業を行った後、メモリ使用量も大幅に改善していることに気づきました。Geminiにその理由を聞いてみました。
実行前後のメモリ比較
実行前:
$ free
total used free shared buff/cache available
Mem: 980124 577704 77700 37880 324720 206196
実行後:
$ free
total used free shared buff/cache available
Mem: 980124 445332 154888 31632 379904 334240
used が 577MB → 445MB(約130MB削減)、available が 206MB → 334MB(約128MB増加) しました。
Geminiの解説:なぜメモリが減ったのか?
理由①:du コマンドが「古いメモリ」を追い出した
du コマンドがディスク上の膨大なファイルをスキャンした際、Linuxカーネルは新しい情報をbuff/cacheに格納しようとしました。メモリが限られた環境では「最近使われていないデータ」を破棄して作業スペースを確保します。結果として、バックグラウンドに眠っていた不要なデータが解放され、usedが減少しました。
理由②:DockerデーモンがメモリをOSに返却した
docker system df などを実行した際、Dockerデーモンが状態を再確認し、一時的に確保していたメモリをOSに返却した可能性があります。
💡 Linuxでは
freeよりavailableが重要です。availableが増えていれば、システム全体として使える余裕が確実に増えています。
2GBプランへの移行でさらに快適に
現在の1GB環境では、OSとDockerを動かすだけで available が200〜300MBしかなくギリギリの状態です。メモリ2GBプランになれば:
- 余裕のあるキャッシュ: ブログ表示やコマンドのレスポンスが速くなる
- スワップの減少: メモリ不足によるディスクへの書き出しが減り、動作が安定する
申し込み〜稼働まで
シンVPSへの申し込みはWebから簡単に行えます。申し込み後のステータス推移は以下のとおりでした。
- 4:40 申し込み完了、ステータス「構築中」
- 6:09 まだ「稼働中」ではなかった
- 6:20 ブラウザを再読み込みしたら「稼働中」に変わっていた
構築完了まで約1時間40分ほどかかりました。(再読み込みで気づいたので、もっと早かったかもしれません。)
次のステップ:具体的な移行作業
お名前.comからシンVPSへの具体的な移行作業については、Zenn本(下書き段階)にまとめています。

まとめ
| 項目 | 結果 |
|---|---|
| 採用プラン | シンVPS 大容量メモリ2GBプラン(月額730円) |
| ディスク使用量 | 39GB → 18GB(docker prune で大幅削減) |
| メモリ available | 206MB → 334MB(副次的に改善) |
| 構築時間 | 申し込みから約1時間40分で稼働中に |
シンVPS
はコストパフォーマンスが高く、メモリ2GBプランなら月額1001円(6か月払い)とお得です。ちなみに私は2026年9月1日から値上げ前に36か月払いで申し込み月額690円で契約しました。
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